最初の打ち合わせの時お施主さんからいろいろな「想い」をお聞きします。今の住宅に不満な点から、理想とする生活のイメージまで本当に様々です。しかし、それらを全部かなえてあげることはできません。ほとんどの場合土地の大きさも予算も決まっているからです。私の最初の仕事は、建物をデザインすることではなく、お施主さんが本当に何をしたいのかを明確にするお手伝いをすることです。「できれば〜○○もしたい」ではなく「これだけは実現したい」というのは何かということを明らかにし、そこから建物がどうあるべきなのかを模索して行くのです。もちろん途中で想いが変わったりすることだってよくあります。それは全く問題ありません。そういった試行錯誤の中からようやく理想のプランが見えてくるのです。その時「100点満点のプランではなく90点を狙う」という意識が大事だと考えています。要求をできるだけ詰め込んでしまった結果、魅力がない家になってしまったら本末転倒です。「ここはちょっと希望通りにはいかなかったけど、ここの○○が凄くいいでしょう!」と他人に誇れるものを持ったすまいを目指すべきだと思います。
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